ダウラギリ主峰8167m

ネパール・ゴラパニトレッキング
安曇野ペンションラリ-グラスグル-プ2005.3.11-3.22 12日間

Web上の写真は群馬県から参加の久保赫人さんの
画像を中心に掲載しました

2005年春、一昨年に続いてゴラパニトレッキングに行ってきました。好天に恵まれ、ダウラギリ始めアンナプルナ山群の展望も最高だった。 旅の途中、満開の石楠花に感動し、又、ネパールで今話題のマオイストに遭遇するなど、貴重な体験もして、12日間の旅を終えた。

3月13日(晴れ)カトマンズ9:30発<飛行機)ポカラ(車)ナヤプ-ル13:00-シャウレバザール15:50着

カトマンズ空港

ポカラ空港

ナヤプ-ル

シャウレバザ-ル
ポカラは快晴だった。目の前にマチャプチャレを中心にアンナプルナの素晴らしい景観が広がっていた。カトマンズの情報では3月14日にはチャッカジャム(交通妨害スト)が予定されていた。明日車が動かないと日程が大きく狂う。急遽、計画を変更する。日程を一日早め、今日はシャウレバザール迄行くことにする。この判断がよかった。お陰で最終日のゴラパニ迄晴天が続き下山と同時に天候が崩れた。ヒマラヤンジャニーの大河原さんのアドバイスに感謝。
ポカラで急ぎ準備をし、ナヤプ-ルまで車で入る。
ビレタンタンティから平坦な道を約3時間、今日の宿泊地シャウレバザールへ。元気のいいメンバーは先を競い歩き始める。最近のおばさん達は本当に身体も口も元気がいい。

3月14日(晴れ)シャウレバザール6:10発−ガンドルン−タダパ二16:25着

マチャプチャレ

ガンドルンへの道

満開のラリ-グラス

ヒウンチュリ

シャウレバザールからモデイコーラの右岸をゆっくり登る。生活道で歩き易い。石段道からひと登りでガンドルンへ、ここはグルン族の村、陽だまりでは、お婆さんや村人達が機を織り、竹篭を編み、農作業に精を出している。ここには、ヒマラヤのゆったりした山村の生活がある。
モデイコーラの谷奥にアンナプルナサウスが姿を現す。更に右にヒウンチュリ、ガンがプルナの山々も望めた。
登るほどに日差し強く暑くなってきた。我がおばさん達は日除け防止に必死だ。スカーフをかぶり、タオルで顔を覆う。もう、手遅れだとわかっていても・・・。
ガンドルンの村を抜け、段々畑の道からタダパ二に向かう。ここからは登り一辺の道が続く。樹林帯に入ると満開のラリーグラスの林が続く。石楠花は、春、この時季ならではのものだ。いいかげん歩くのが嫌になった頃、ようやくタダパ二に到着した。
ロッジからのヒマラヤの展望に、一同感激しきり。今日の疲れを癒すに充分な眺めだった。

           


     3月15日(晴れ夜雨) タダパニ7:00発−デオラリ−ゴラパニ14:40着

チョウタラで休憩

ビスタリ歩く

アンナプルナサウス

ニルギリ

野生のラン

さくら草
沈丁花
グルン族の娘

今日も天気はいい。昨日体調をくずしていた久保さんが元気になった。よかった。タダパニから少し下り、再び登り返す。竹林から石楠花の道、途中、沈丁花があちこちに咲いていた。辺りにいい匂いをかもしだしている。この木はネパールの紙の原料になる。さくら草や、欄なども多く見られ、登りの疲れを癒してくれた。
デオラリを超えてまもなく、石積みのチョウタラのある展望台に出る。一気に視界がひらける。
ここまで、皆、よく頑張ってきた。
今回の参加者は、様々な人達の集まりだった。中でも、後藤夫妻はかなりのハンディを持っていた。奥さんは3歳の時に小児麻痺、昨年は乳がんの手術。旦那さんは、内臓の癌。他の仲間とは当然歩く速度が違った。必死に頑張って、ここまで来て、感激もひとしおだったことであろう。ほんとうによく頑張った。
ここまで来れば、もうゴラパニは近い。のんびりと石楠花林の石段道を下り午後3時前にはゴラパニの峠に到着した。以前宿泊したサニーロッジに今回もお世話になる。



 3月16日(晴れのち曇り雨) 早朝プ-ンヒル往復。ゴラパニ8:35発−ウレリ−ティルケドンガ16:40着

ダウラギリ黎明

早朝のプーンヒル

バッテイでお茶タイム

グルン族の親子
早朝、プーンヒルを往復する。夜明けのダウラギリの展望は、やはり素晴しかった。
ロッジに戻り、荷物をまとめ、山を下る。途中バッテイ(茶屋)でのんびりくつろぎながらウレリ村に到着。

ここで問題のマオイストと遭遇する。
先頭を歩くガイドのロブさんが、
福沢さん、”マオ、マオ・・・・”と口元でつぶやきながら.近づいてくる。顔が心持青ざめている。近くの無人小屋に連れて行かれ、ドネーションと称し、1名500Rsx12名分の、お金を要求される。彼らは領収証も発行してくれた。1名分の領収証だけだったので、12名に書き直してもらう。マオイストは、この領収証は、もし、次のマオイストグループに会った時、提示すれば、再度徴収されることは無いと言う。更に、領収証の保管も見つからないところに入れるよう指示される。警察に告げてはいけないとも、指示し、山奥に戻っていった。
雨が降り始めてきた。
ぐったり疲れ、重い足取りでティルケドンガに到着。ロッジは、あいにく、発電機の故障で、キャンドルの明かりでしのぐ。夜半、激しい雨が降る。

3月17日(曇り) ティルケドンガ6:50発−ナヤプ−ル(車)−ポカラ13:25着


足取りも重く急ぐ下山

ビレタンティに戻る
トレッキング最終日。天候は曇り、歩くのにはちょうどいい。途中、バッテイを見つけては、チャーを飲み、ビスターリ、ビスタリ歩く。出発点の大きな村、ビレタンティからひと登りでナヤプールへ。
迎えの車が待っていた。
なんとか、皆、無事、歩き通して、5日間のトレッキングを終わる。



レッキング終了後は、ポカラで2泊の休養、カトマンズではマウンテンフライトを楽しみ、3月22日に帰国。皆さんお疲れ様でした。現地でお世話になった〈ヒマラヤン、ジャーニー〉の大河原ご夫妻、ガイド、ポーターの皆さん、ダンネバ−ドです。


海外登山と世界の山旅