アンデス登山の前、高所順応の為チュルップ(4450m)とパストルーリ(5300m)に出かけた。
ワラスの町からも近く、交通の便も良く、のどかな高所ハイキングが楽しめた。



チュルップ湖.(4450m) ワラス(トラック)ールパ村ーチュルップ

前日、ガイドとの交渉でチュルップ往復、1日20US$で、交渉成立。(トランスファー、ガイド料金込み)ガイドは、モラレス。個人経営の旅行会社ボスで、ワラス到着後、ホテルに来ていた彼と接触、英語は片言、交渉は難しいが、何とかなる。何時もウインクをするのが癖で、OKサインはウインクと、親指を立てる。なかなか気のいい奴で、今回のアンデスの山旅ではなにかとお世話になった。

7時40分ワラス発、ルパ(Lupa標高3350m)村、8時15分。ここまでトラックで行く。ルパ村はインディオの村で、行き交う村人は、誰彼なく ”ディアス”と 声をかけ、通りすぎて行く。村の畑の向こうには、雪を頂いたアンデスの山並みが望めた。
道は、石段道もあり、歩き易い。2時間ほど歩くと、草原帯になり、開けた広場に出る。駐車場があり、ここまで別のルートで車が入れるようだ。標高は4000m。チュルップへの案内版もあり、売店もあった。
道は、踏み後もはっきりしていて、多くの人達が訪れている。
正面の尾根道を登る。暫くして右に回り込み、平坦道から、岩まじりの草付尾根を登る。この上が台地になっており、休憩ポイント。
前面にチュルップ、左に岩を積み重ねたピークが望める。
今日は高所順応日、兎に角、ゆっくりと時間をかけて、登ることに専念した。
最高点は高度計で4400mを示していた。
14時30分下山開始、15時50分ルパ村、スタート地点より更に下の村まで下る。定期バスに乗り、ワラス17時着。

パストルーリ(5300m) 日帰りバスツアー、1名/30ソル.Sol(約1000円)

朝9時、ホテルにバスが迎えにくる。バスは、その後、幾つかのホテルを回り、ワラスを出たのが10時。1時間ほど走ったレストランで休憩、コカ茶のサービスがある。標高は3800m、まずは、高所に向かう前の水分補給。
バスは、ほぼ満席、観光客はペルー各地から来ていた。家族連れが多い。皆、氷河見物を楽しみに来ているようだ。外人?は我々2人のみ。バスは4000m台の広々した高原を走り、なにか空に向かって走っている感じがする。
バスの中では、ガイドがスペイン語で案内をしている、言葉はさっぱりわからん。国立公園の入り口で入園料5$/1人の徴収がある。途中、珍しい草花を眺め、不思議な水の湧き出る沼地を見学、13時10分にパストルーリ(5000m)に到着。駐車場には、ちょっとした売店もあり、飲み物やスナックが売られていた。
帰りは、15時に、ここに集合らしい。
バスを降りた近くには、ロバがいて氷河の取り付まで乗せてくれる。時間がないので、6ソルで馬に乗る。遊歩道が整備され石畳が敷かれていた。氷河の取り付きには案内版もあり、雪に踏み後がついていた。テントを張っている人もいる。アイスクライミングをやっている人達もいた。
ロバのお陰で大分時間が短縮され、ゆっくりと上部を目指す。
標高は5200mまで達した。そこは、広々としたアンデスの風景が広がる素晴らしい展望台だった。
15時の集合に間に合うように下り始める。
途中まで下ると、家族連れが登ってきた。見覚えのあるバスツアーの人達が次々と登ってくる。そのうちにバスのガイドも登ってきた。早く戻れと、叫んでいる。皆、一向に気にすることなく登り続けている。それじゃ、我々もゆっくりしよう、と、そこに座り込み休憩する。
バス乗り場に全員降りてきたのは16時を過ぎていた。
帰りのバスは、観光客同士、仲間意識がめばえ、お菓子や飴など振舞われ、いい雰囲気になっていた。
バスは途中、壁画のある洞窟を見学、インカの古い集落にも寄り、ワラスには暗くなった18時30分に着いた。
途中、夕映えのアンデスの鋭鋒が印象的だった。





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